対応結晶軌道法における光電場下のバンド電子
三菱電機・先端総研
○信時英治,長江偉
Abstract
我々は今迄に,高分子における電子の準透熱的バンド理論(対応結晶軌道法)を構築すると共に,導電性高分子への適用結果について報告して来た。今回,本方法を更に発展させ,光電場下におけるバンド電子の準透熱的状態について検討を行った。その結果,今回検討した方法では,スピン密度波などの素励起の大きさをバンドギャップに関連づけて評価できることから,高分子の導電性をより定量的に扱うことが可能になった。
The quasi-diabatic band theory was developed to study the electronic structure representing a diabatic behavior of electrons. In this work we have further developed the quasi-diabatic band theory under an electric field in polymers. This method can estimate elementary excitations such as spin-density-waves under an electric field quantitatively.