CI計算における参照関数についての考察
名工大工
○尾藤容正,志田典弘,融健
Abstract
本研究では、大きな分子に対するMR-SDCIにおいて精度を維持したまま計算量を減らす為の新機軸を考案した。考案した方法は、非占有軌道をCI計算に対する寄与の大きさによって2種類に分類し、寄与の大きな分子軌道と占有軌道については十分に大きな基底関数を、寄与が小さな分子軌道については最小基底関数のような小さな基底関数を使用するという方法である。この方法によって従来のMR-SDCIと比較しても遜色のない励起エネルギーを得ることができた。
We have developed a new method to reduce the computational effort for large sizes of MR-SDCI calculations. In this method, orbital sets were divided into several parts according to the importance for CI calculations. And different sizes of the basis sets were used to construct these orbitals.