Fragment MO法を用いた分子性結晶の構造計算法2
阪府大総科
○永吉奏,北浦和夫
Abstract
分子性結晶のパッキング構造をフラグメントMO法(FMO)を用いて、格子エネルギー最適化法で計算した。この近似法を用いることで、巨大な結晶構造の格子エネルギーをAb initioの精度を保ちながら、Ab initio MO法を使用するよりも短い時間で計算することが可能である。静電ポテンシャルを点電荷近似しているAb initioペアポテンシャル法を用いた従来の計算結果と比較し、計算方法の有効性を検証した。また、FMOを用いることで、解析的なエネルギー微分を行うことが可能なため、gradientを用いたエネルギー最適化計算も行った。なお、計算に用いた分子については当日発表する。
The packing structures of molecular crystals were calculated using the fragment MO(FMO) method. The results were compared with those from the ab initio pair potential method in which the electrostatic potential is approximated by the point charge interactions. Moreover, analytical energy gradient for the FMO method was incorporated into the computer program.