第2遷移金属原子、Y-Cd、に対する価電子および電子相関用基底関数の開発
青森大・北大院理・室工大応化
○長内有,関谷雅弘,野呂武司,古賀俊勝
Abstract
第2遷移金属原子、Y-Cd、に対して価電子および電子相関用の縮約ガウス型基底関数を開発した。縮約係数と軌道指数は、5s24dn-2、5s14dn-1、および5s04dnの3つの電子状態に対する正確な自然軌道の加重平均からのずれを最小にするように決めた。今回作成した基底関数を用いると、ハートリー・フォックのレベルで上記3つの状態をバランス良く記述でき、また、同じ大きさの正確な自然軌道の組から求められる相関エネルギーの97%以上を得ることができる。
Contracted Gaussian-tyype function sets are developed for the valence and correlating functions of the second transition-metal atoms. The present basis sets give a well-balanced description for 5s24dn-2, 5s14dn-1, and 5s04dn and yield more than 97 % of the correlation energies predicted by accurate natural orbitals of the same size.