93036391.600

超臨界二酸化炭素中の酸素の光解離の波長依存性とオゾン生成


東大院工

○杉本和子,大友順一郎,幸田清一郎



Abstract


酸素・二酸化炭素の高圧混合流体(気相―超臨界相)に波長230-255nmの範囲のレーザー光を照射したところ、酸素の光解離限界である242nmより長波長の光を照射してもオゾンが生成することが観測された。オゾンの生成挙動と実験条件の関係から、オゾンはヘルツベルグ帯に励起した酸素と基底状態の酸素、あるいは二酸化炭素との反応で生成したと考えられた。オゾン生成の量子収率は、長波長側ほど小さいことが分かった。

When O2 - CO2 mixture was irradiated by dye laser (230 - 255 nm), ozone formation was observed. The origin of ozone was considered to be the reaction of O2(A or A' or c) and O2(X) or CO2. The wavelength dependence of ozone quantum yield was analyzed.