PN+イオンのB2Σ+-X2Σ+(1,0)、(0,1)バンドの高分解能フーリエ変換紫外発光分光
九大院理
○中嶋吉弘,田中桂一,田中武彦
Abstract
PN+イオンはN2+イオンとP2+イオンの中間の性質を持つと期待されており、また星間分子の候補として挙げられているリン化合物である。これまでの分光学的研究では、B2Σ+-X2Σ+(0,0)バンド以外の詳細な分光学的定数は得られていなかった。今回、フーリエ変換紫外発光分光法を用いてPN+イオンの(1,0)、(0,1)バンドを測定し、帰属、解析を行なったので報告する。
PN+ ion is expected to have an intermediate property between the N2+ and P2+ ions, and to be a candidate for the interstellar molecule. Accurate spectroscopic constants of PN+ have been unknown except for the B2Σ+-X2Σ+(0,0) transition. The present report will describe observation and analyses of B2Σ+-X2Σ+(1,0) and (0,1) transitions by high resolution Fourier transform emission spectroscopy.