出鼻電極とポテンシャルスィッチを組み合わせた飛行時間型質量分析計の開発とクロロフェノールの定量評価
新日鐵・日鐵テクノリサーチ・分子研
○林俊一,鈴木哲也,佐伯盛久,石内俊一,酒井誠,渡邉武史,藤井正明
Abstract
極微量塩素系芳香族化合物を検出するために、出鼻電極とポテンシャルスィッチを組み合わせたリフレクトロン型TOFアナライザを開発した。この装置により、接地のパルスバルブをレーザイオン化領域に接近させることができ、かつ発生した分子イオンを効率良く検出器に導入できるため、従来の平板型電極と比較して高感度化が達成された。この装置を用いて、クロロベンゼンが1ppb程度まで検出可能となった。
New reflectron type TOF analyzer, which is combined newly designed snout-shape electrode with a potential switch, has been developed for trace analysis of chlorinated aromatics. The detection limit of 1 ppb with chlorobenzene has been estimated by using this instrument.