ピコ秒レーザー照射下で多光子吸収過程を誘起することによって、ジアリールエテン誘導体のフォトクロミック反応が非常に効率良く進行することを見いだした。フェムト秒パルスを用いた照射光パルス幅の効果、コンピューターシミュレーション、分子軌道計算の結果などを含め、高い励起状態からの光化学反応性を議論する。また一光子反応過程で観測される量子ビートの結果を紹介し、ジアリールエテンのフォトクロミック反応について発表する。

Photochromic reaction dynamics of diarylethene derivatives was investigated by means of femtosecond and picosecond laser spectroscopy Multiphoton cotroll of the reaction and its mechanism will be discussed.