(pi)スピンホールとして作用するB原子を含むBC-naphthalene(B₂C₈H₈)の構造異性体について、その基底スピン状態を理論的に検討した。C原子鎖（(pi)スピン鎖）の連続性を考慮に入れたスピン状態の考察を行った結果、(pi)スピンホールを持つB原子によりC原子鎖が分断される場合、一重項-三重項不安定状態が発現するという非常に興味深い結果が得られた。ハイゼンベルグモデル、UHF法を用いてそのスピン状態の詳細な発現機構を議論する。πスピンホールとして作用するB原子を含むBC-naphthalene(B₂C₈H₈)の構造異性体について、その基底スピン状態を理論的に検討した。C原子鎖（πスピン鎖）の連続性を考慮に入れたスピン状態の考察を行った結果、πスピンホールを持つB原子によりC原子鎖が分断される場合、一重項-三重項不安定状態が発現するという非常に興味深い結果が得られた。ハイゼンベルグモデル、UHF法を用いてそのスピン状態の詳細な発現機構を議論する。

Theoretical possibility of the singlet-triplet instability in the quasi-degenerated π conjugated systems has been investigated. Several BC-naphthalene(B₂C₈H₈) isomers are predicted to cause a singlet-triplet instability because of their disconnected carbon atom chains. The Heisenberg model and ab initio UHF calculations reveal the mechanism of these spin states.