サイズ選別されたクラスターのデポジションとSTM観測-デポジション装置およびSTMの開発-
コンポン研・豊田工大
○早川鉄一郎,安松久登,小泉真一,近藤保
Abstract
我々は、サイズ選別した金属クラスターを固体表面上にデポジットし、そのクラスターに対してSTM(走査型トンネル顕微鏡)観察を行っている。この方法により、統計集団ではなく単一のクラスターに対する観測さらには物性測定を行えるため、クラスター周囲の環境や構造の違いなどによる変化について知見を得ることが可能となる。このために、クラスターのデポジション装置およびSTMの開発を行った。測定は、Ag、Cu、Pt等のクラスターを、HOPGやSi(111)上にデポジットした系について行う予定である。
Size-selected metal-clusters are deposited on a solid surface and observation of a single cluster is performed by using Scanning Tunneling Microscope. The single-cluster observation makes it possible to study the chemical and physcal properties of the cluster in a given environment. The cluster deposition apparatus and the STM were developed. The measurements are carried out on Ag, Cu and Pt clusters deposited on HOPG and Si(111) surfaces.