92945887.665

赤外レーザー照射による液体分子線表面からのクラスター生成


コンポン研・豊田工大

○河野淳也,真船文隆,近藤保



Abstract


溶媒の振動に共鳴する赤外光の照射により、溶液温度は急激に上昇する。本研究では、この温度上昇に伴う水溶液表面からのクラスター放出過程について調べた。アニリン水溶液液体分子線に波長3μmの赤外レーザー光を照射することにより気相中に水和アニリンクラスターを生成した。これを紫外レーザー光によりイオン化し、検出した。赤外レーザー照射により、水和数35程度までの水和アニリンクラスターが生成し、解離しながら拡散することがわかった。

An ejection mechanism of hydrated aniline cluster from an aqueous solution surface is investigated under irradiation of a UV laser following an IR laser. The irradiation of the IR laser produces aniline clusters solvated by up to about 35 water molecules. The product clusters release their solvent molecules as they travel in the gas phase.