フェノールとその水素結合クラスターの電子基底状態における振動緩和過程のピコ秒時間分解分光
東北大院理
○榧野正一，江幡孝之，三上直彦
Abstract
超音速分子線中に生成するフェノールとその水素結合クラスターの電子基底状態における振動緩和を、ピコ秒レーザーを用いた赤外−紫外ポンプ−プローブ法により実時間で測定した。実験は赤外パルスでクラスターの特定の振動準位を励起し、励起準位や緩和状態の分布数変化を、遅延時間を変えながら紫外パルスで測定した。発表では、振動緩和や振動前期解離の速度およびそれらのメカニズムについて議論する。
The vibrational relaxation of phenol and its clusters in the S0 has been studied by the time-resolved IR-UV pump probe method. The rate constants of IVR and vibrational predissociation will be were directly obtained. The relaxation mechanisms will be discussed based on the experimental results.