サイト選択的内殻励起による自己組織化有機薄膜の光刺激イオン脱離反応の研究
広大院理
○佐古恵理香,隅井良平,輪木覚,和田真一,関谷徹司,田中健一郎
Abstract
分子内の特定原子の内殻電子を選択的に励起することで、サイト選択的な結合切断が起こることが、最近PMMMAなどの高分子薄膜を用いた実験で明らかになっている。本研究では、サイト選択的イオン脱離反応機構の詳細をより明らかにするため、サンプルとしてその高度な配向性と、膜最表面に機能性の官能基を配置できるなどの利点を持つアルカンチオール系の自己組織化有機薄膜(SAM)を用いて、イオン脱離過程について検討した。
Recently,site-specific bond scission has been studied using core excitation in order to control the chemical reaction. In the present work,site-specific ion desorption following core excitation has studied using self-assembled monolayers of alkanethiols which have three different end functions.