並列フラグメント分子軌道(FMO)計算プログラムABINIT-MPの２電子積分ルーチンの高速化ならびに並列化を行い、その性能評価を行った。その結果、積分ルーチン単体の性能は、従来の２倍になり、90%を越える並列化効率を達成した。また、direct化を行うことにより、より大きなフラグメントサイズをとることが可能となり、小さくフラグメント化しにくいタンパクの電子状態も計算が出来るようになった。

For the fast calculation of electron repulsion integrals (ERIs) in the ABINIT-MP program which allows us to perform parallel fragment molecular orbital calculations, we implemented the routines for the fast ERI calculation and carried out the performance evaluation of them.