単一モード紫外レーザーを用いたK2分子の高分解能レーザー分光
神戸大分子フォト・京大総合人間
○笠原俊二,Powel Kowalczyk,Md. Humayun Kabir,佐橋ゆき子,馬場正昭,加藤肇
Abstract
紫外領域と可視領域の2台の単一モードリングレーザーを用いたドップラーフリー光・光二重共鳴偏光分光法により、アルカリ金属2原子分子である39K2分子の紫外領域に存在する電子励起状態41Πu状態の高分解能レーザー分光を行った。観測の結果、各振動準位において様々なエネルギーシフトが存在することが明らかとなり、これらは近傍に存在する1(SIGUMA)+uもしくは3Πu状態との状態間相互作用に起因することを明らかにした。
Doppler-free UV-visible optical-optical double resonance polarization spectra of the transitions to the 41Πu state of 39K2 molecule were measured. The energy shifts of the e and f levels were studied. These energyshifts are identified as the perturbation with 1(SIGUMA)+u state predicted to have triple minimum potential and also with 1Πu states.