0 8μm近赤外ダイオードレーザー分光法によるFeCラジカルの電子励起状態の研究
金大理
○宮澤冬樹,後藤篤史,藤竹正晴,大橋信喜美
Abstract
FeCラジカルの0 8μm帯における吸収スペクトルを近赤外ダイオードレーザー分光法により測定した。3Φ←X3Δi、1Φ←[3 8]1Δの遷移を観測し、解析の結果3Φ、1Φ励起状態の電子配置を1δ39σ04π1と推定した。この他にも、多くの帰属されていないスペクトルが存在し、3Π状態と考えられる遷移も観測されている。スペクトルの帰属とともに、電子励起状態についての考察を行う。
The near-infrared absorption spectra of the FeC radical have been measured by means of diode laser spectroscopy in the 0 8μm region. The 3Φ←X3Δi and 1Φ←[3 8]1Δ transitions were observed. As an analysis result ,the 3Φ and 1Φ excited electronic states are assigned as the configuration arising from “1δ39σ04π1”.