NaLi分子の紫外領域における高分解能レーザー分光
神戸大分子フォト・京大総合人間
○佐橋ゆき子,Md. Humayun Kabir,笠原俊二,馬場正昭,加藤肇
Abstract
ドップラーフリー光・光二重共鳴偏光分光法を用いて、アルカリ金属異核2原子分子である23Na7Li分子について、紫外領域に存在するE状態の高分解能分光を行った。可視と近赤外の2台の単一モードレーザー光による2段階励起、もしくは外部共振器を用いた紫外の単一モードレーザー光による励起でE状態への遷移を観測した。理論計算よりE状態は2極小ポテンシャルを持つことが予想されているが、ほぼポテンシャル障壁に至るまで観測する事ができた。
High resolution spectra of the transitions to the NaLi E1Σ+ state have been measured with the technique of Doppler-free optical-optical double resonance polarization spectroscopy. E1Σ+state is predicted to have double minimum potential. We measured up to v=13,which is located around the potential barrier.