92942652.462

AFMによるフラーレン誘導体の電子状態の研究


富士ゼロックス

○山田宏一,重松大志,渡辺美穂,真鍋力,吉沢久江,清水正昭



Abstract


我々は、単一分子で機能を発現する分子デバイスの研究を行っている。フラーレンと数々のドナー性物質をシグマ結合、またはパイ結合でつないだ化合物を合成し、紫外可視分光法と我々の開発した電荷移動力測定法により分子内電荷移動の評価を行った。その結果、フラーレンとドナー性物質をパイ結合でつないだ分子では、バンドギャップが減少し、分子内電荷分離が起きていることが分かった。

It is indispensable to study the intramolecular charge separation for realizing molecular devices. We have synthesized fullerene derivatives in which donors are tethered by single-bond linker and double-bond linker,respectively. Furthermore,we evaluated intramolecular charge separation by UV-Vis spectra and charge transfer force measurement.