電気双極子を持つ配位子を用いた銅(II)錯体結晶の構造と誘電物性
京大院工
○松田亮太郎,張浩徹,水谷義,北川進
Abstract
強誘電物質は相転移の起きる材料として興味深いものである。しかしながら金属錯体の誘電物性に関する研究はほとんどなされていない。今回われわれは、電気双極子を持つ配位子を用いて銅(II)錯体結晶を合成し、その誘電物性について検討を行なった。その結果、外部電場に対して非線形的に誘電率が変化する興味深い性質をもつ錯体を得ることができた。発表では錯体のX線構造解析データ、また錯体の誘電物性データについて報告する。
A new type of ferroelectric compounds based on transition metal coordination polymers was prepared and their crystal structures andproperties were also well characterized.