マルチカノニカルモンテカルロ法によるアルゴンの液体−固体相転位の研究
中京大教養
○六車千鶴,岡本祐幸,三上益弘
Abstract
マルチカノニカルモンテカルロ法はすべてのエネルギー領域で確率分布が一様になるようにポテンシャルエネルギー領域をサンプルすることができるため、構造相転位の研究に適した方法と考えられる。しかし、水を対象としたこれまでの研究では結晶氷は得られていない。そこで、マルチカノニカルモンテカルロ法でアルゴンの液体−固体間の構造相転位を再現することができるかを確認した。重み関数であるマルチカノニカルエントロピーの計算方法の影響についても検討した。
In the present study, we confirmed whether the multicanonical Monte Carlo method is proper for studying the structural phase transition between liquid and solid by applying the argon system. We also measured the two calculation methods for updating multicanonical entropy, theBerg's method and the Okamoto's method