溶液中における[Ru(NH3)6]+2/+3の電子状態と溶媒和構造
分子研・総研大
○佐藤啓文,平田文男
Abstract
溶液中における[Ru(NH3)6]+2/+3は、典型的な外圏型電子移動の系として実験的によく調べられている。本発表ではRISM-SCF法とその拡張によって、平衡・非平衡双方の状態における電子状態と溶媒和構造について報告する。水和はほぼ飽和状態にあり、2、3価いずれも溶媒和の構造が本質的には類似していることが判った。
Theelectronicstructureandsolvationstructureof[Ru(NH3)6]+2/+3inaqeoussolutionarestudiedbymeansofRISM-SCFmethod Wefoundthatthehydrationtothecomplexisalmostsaturatedinthetwocations