92942884.484

分子熱浴に接した多原子分子系のKramers-Fokker-Planck方程式


名大院人情

○岡本拓也,岩崎博樹,丸山豊,長岡正隆



Abstract


溶質分子に接している溶媒分子は,構造化していることが分かっている.そこで我々は,溶質分子の反応座標に対する,局所的な分子熱浴温度を導入することにより,溶媒熱浴の特徴を表現することが可能であると考え,Zubarevによる,温度勾配のある場合のKramers-Fokker-Planck方程式を,化学反応系の枠組みとして再構築した.実際に数値的にモデル計算をし,温度勾配による影響を評価した.

Solvent molecules are structured in contact with a solute molecule. Introducing the local temperature of the molecular heat bath, we reconstruct the Kramers-Fokker-Planck equation under the temperature gradient, as a framework for chemical reaction system.