高次振動分光法は、双極子、或いは分極率演算子の高次相関関数を測定するために、振動子がおかれている環境を感度良く検出し得る分光法である。振動子のダイナミクスはモード結合や熱浴との相互作用によって様々な変調を受ける。我々は着目する振動子と熱浴との相互作用が如何に高次相関関数に反映されるのかを明らかにするために、熱浴と非線形結合した調和振動子の高次相関関数を量子フォッカープランク方程式から求めた。線形相互作用モデルとの比較、次数による相関関数の違いについて報告する。

Higher-order nonliner vibrational spectopsocies are very sensitive to the vibrational mode-couplings and the system-bath interactions. We calculated the higher-order vibrational correlation functions of a harmonic oscillator nonlinearly interacting with the thermal bath. We will report the features of those correlation functions.