要旨

負イオンはいろいろな化学プロセスにおいて重要な役割を果たすが、容易に手に入るわけではなく、その入手手段の拡大は重要である。本研究では、イオン的に励起したHCl分子にAr原子を衝突させることにより、Cl-イオンが単離する反応素過程を考察することを目的とする。反応素過程を見ていくには、精度の高い断熱ポテンシャルが必要であり、今回は、MCSCF計算により得られた断熱ポテンシャルについて発表する。

ABSTRACT

Although negative ion plays an important role in various chemical processes, it is not easy to create negative ion. We will discuss a dissociation process of Ar + HCl* ->ArH+ + Cl- by using the MCSCF abinitio potential surfaces of the system.