分子科学討論会とは

分子科学討論会のご案内
- 希望と決意をもって -

遠い宇宙の星間空間から我々の生体細胞内まで分子は遍在し、分子の構造、物性、反応によって、我々は生き、考え、現代文明を構築しています。分子を対象とした科学は、従来の科学の諸分野を横断する広く豊かな学問領域となる。このことを認識した我が国の研究者は、「分子科学」という新たな学術研究領域を開拓し、活発な活動を行ってきました。「分子科学討論会」の前進である「分子構造総合討論会」は1964年に発足し、以来今日までほぼ半世紀の間、活発な議論と研鑽によって、我が国の分子科学を世界トップレベルの地位に維持して参りました。

本討論会は、登壇資格を会員に限定しない「開かれた討論会」です。分子科学の研究に深い興味と情熱を持つ全ての方が集い、科学・技術の先端を議論し、学ぶ場であります。ここには分子構造を精密に決定する専門家も、分子性物質の電磁気的性質を深く研究し新物質を探索する研究者も、理論計算でタンパク分子の構造や機能を解析する大学院生も皆集っております。多くの方にご参加頂き、多くの研究者・学生諸君と是非交流して頂きたいと思います。

本年3月11日に東北関東地方沿岸を襲った大地震と津波は、多くの町を破壊し尊い人命を奪う未曾有の大災害となりました。心をえぐられるような悲しみと痛みの中で、皆が、深い絶望に懸命に耐えておられる被災者の方々に向けて「負けるな。頑張れー!」と叫び続けて参りました。同じ思いは海外からも届いております。分子科学会は、被災地域での教育研究活動の一日も早い復興を支援し、特に若い方々が大きな夢や希望を持って勉学や研究に力を発揮されるよう可能な限り応援して参りたいと思っております。

札幌で開催される本討論会にできるだけ多くの方々のご参加を得て、新たな希望と情熱、そして復興への決意をもった1年の始まりとなりますことを切に希望しております。

分子科学会会長
鈴木俊法

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